研究開発

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研究開発を通して地域の課題と向き合います 本拠点では、複数の研究開発課題とFS研究開発課題を設定しています。これらの研究開発課題は拠点のビジョンおよびターゲット実現の根幹を成すものです。FS研究開発課題は社会実装には時間を要することが想定されるため、育成期間中は社会実装に向けた技術の検証と課題の把握に注力します。

HealthTech産業を創出し、健康づくりを楽しむまちに
ターゲット1
いつまでも健康で安心安全な暮らしを
ターゲット2
人とものが集まるまちづくり
ターゲット3
新結合し続ける共創の場の形成
ターゲット4
未来を拓く世界人の育成

研究開発課題:1

地域レジリエントな医療・ヘルスケアPLR基盤の構築
医療・健康・生活等の課題山積の過疎地域において、小児から高齢者に至るまでの全住民が生涯にわたり健康づくりに参加し、そして療養が必要になっても地域で適時・適切なケアのもと重症化を防ぎ自分らしく生活できるような地域づくりを目標とし、医療・ヘスルケアデータの効果的利活用を可能とするPLR (Personal life record) 基盤を構築します。
研究開発成果から想定される社会実装例

研究開発課題:2

VRデジタル治療薬の創成
高知では、うつ病治療に関し、1)患者の増加、2) うつ病タイプの存在による、従来の治療法の限界、3) うつ病に対する差別・偏見を原因とする早期介入の遅れ、4) 医療資源の偏在、の4点が大きな問題となっています。解決策として、2)に対し、新たな治療の選択肢としてのVRを用いたデジタル治療薬を開発、3)、4)に対して、遠隔診療を基盤とした医療提供体制を構築し、1)に対応していきます。
研究開発成果から想定される社会実装例
VRを用いたデジタル治療薬の有用性
・ うつ病等の精神疾患は、VRの持つ圧倒的な没入感が実現する「体験を通じた学び」が極めて有効 ・患者自身がVR空間内で自らインタラクティブな行動を遂行することが、自己肯定感を高める治療につながる
遠隔診療管理システムの重要性
・必要と感じた時に専門医療機関と繋がることができる、自宅からアクセス可能なシステムが重要 ・服薬管理機能を搭載し、より効果的で安全な運用が可能 ・患者と医師がタイムリーに治療効果指標を確認できることが、治療継続のモチベーションとなり、アドヒアランス向上へと繋がる

研究開発課題:3

光線治療技術を用いたスクリーニング・診断・治療のシステム開発
光線医療プラットフォームが高知大学医学部光線医療研究センターを核として、東京工業大学、大阪大学工学部などをつないでネットワーク化されており、これを基盤とした実証を見据えた光線医療技術を活用したスクリーニング・診断・治療システムを開発します。光線医療による予防医療技術を実証し、予防医療体制を拡充し、癌を中心とした多くの疾患に対して実施可能な光線医療プラットフォームを目指します。
研究開発成果から想定される社会実装例

研究開発課題 FS-1

変異体にも即応可能な超高感度迅速検出技術
新興・再興感染症の発生など多様化する感染症対策として,迅速検査を可能にする新たなPOCT (point of care testing) システムを開発する.天敵ウイルス(ファージ)を抗体に代わる新たな細菌認識素子として利用することで、新たな病原性細菌の出現に対しても速やかに対応可能な病原菌検出システムの実現を目指します。
どこでも検査室
安全・安心な日常が、当たり前であり続けられる地域に

研究開発課題 FS-2

疾病特異的糖鎖認識抗体様分子等を用いた新規診断手法の開発
赤潮原因藻ヘテロシグマに感染するウイルスの巨大蛋白質には、長鎖アミノ酸領域が多数回反復する領域が存在します。各領域には顕著な多型がみられ、同領域が宿主表面糖鎖の特異的識別に関与していると予測されます。本研究では、この反復領域の糖鎖結合能を解析し、疾病特異的糖鎖の検出・診断薬への応用を目指します。

研究開発課題 FS-3

環境配慮型「メディシナルプラスチック」新部材の社会実装
微生物由来の環境配慮型高分子 “PGA” に抗菌・ウイルス不活能等薬理特性を持たせた新規格材料“PGAIC” は、「抗菌・ウイルス不活化機能」と「環境中での速やかな微生物分解機能」を、スイッチング機構によって両立した稀有なバイオプラスチック新素材です。本課題では、PGAICの量産化と産業利用を視野に成形・加工法の至適化に取り組み、社会インフラやウェアラブル生活用品等に積極的に投入することで、究極の「社会免疫」構想 ”ゼロ次防疫システム” を実現します。
研究開発成果から想定される社会実装例
薬理機能 (抗菌・ウィルス不活能等)と環境配慮機能 (使用後は、環境中で速やかに微生物分解)を備えた、微生物が作る「メディシナルプラスチック」新素材を開発し、社会インフラやウェアラブル生活用品等に積極的に投入することで、「社会免疫」戦略 (ゼロ次免疫システム → 【世界一安全な国】) を実現します。

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